お酒を飲む
えと、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
って言っても何ぶん、イギリスにいるもので、イマイチ正月という気分にはなれません。
さすがにNew Year's Eveは夜遅くまで人が騒いでいて、私も2時前に帰宅したのだけれど、ご近所さんも灯りが点いていたり、人が訪問していたりetcでけっこうにぎやかな夜でした。
正月とはいっても、特に食事を豪勢にするとか、おせちを食べてみるとかそういうことはできないので、普通にイタリアンを作って食べていました。例えば、とある三が日の夕食はペンネ・アラビアータにスモークサーモンのサラダとか。
ドレッシングは最近、めんどくさいので自分で作っています。玉葱を少量擦り降ろして、それにホワイトワインビネガーとエクストラバージンオリーブオイル、レモン汁に塩と胡椒を入れれば十分においしいドレッシングができる。さらにめんどくさかったら、玉葱はなくてもなんとかなります。はい。
でも、正月なのに餅すら食べないというのもちょっともったいないというか、寂しい気になったので、ちょっとヨークに残っている(っていうか、だいたいヨーロッパの人たちはこの時期は実家にいますけど)日本人さんたちとちょっとした和食パーティーを開いてみたのだけれど。
餅が手に入るので、ちょっと雑煮を作ってみました。関西人の雑煮というと、恐らく白味噌を連想する人は多いのだろうけれど、私はすましの方が餅とは相性がいいんじゃないかなと思います。
ただ、普通のすまし汁だと、餅と合わせるとちょっと物足りないというか、味の強さがないんじゃないかって感じがするので、私は鶏の出汁を加えるのがいいんじゃないかと個人的に思っています。
だから、ローストチキンを作って、足の部分だけを取り去って、それを昆布だしで煮詰めた物を餅とあえるようにしてみました。
野菜は大根と白菜だけだったのだけれど、まぁ、それほど悪くはないのではないかと思います。正直に言うと、後は、茹でた人参とほうれん草、それに刻んだ柚を入れたかったのだけれど、そこまで拘りすぎると変人だと思われかねないので自制しておきました。まぁ、そこまで凝った料理は日本に帰ってから自分で勝手に作ります。
そんなこんなで、正月チックな料理を食べたのはこの日だけなので、正月太りなんかを気にする必要はなさそうです。
例えば、昨日の夕食は、大根と白菜を昆布だしで煮込んだ物(何て呼べばいいのか分からない)に、人参のマリネサラダ、そして昆布だしの余りに御飯を入れて煮込んだ物に溶き卵を混ぜた即席の雑炊だったりしたのです。
あまり「男」が食べる料理って感じはしませんよね。豪快さが足りないし、なんだかダイエットメニューのような雰囲気すらある。でも、こういう菜食中心の方がけっこう落ち着くのでいいのです。
それで、今晩のメニューはグラタンシノワ(フランス風ジャガイモのグラタン)、人参のマリネサラダ(何せたくさん作り置きしてある)、オクラのソテー、スモークチーズといった案配。
自分の基準に照らし合わせると、「手を抜いているなぁ(調理時間は15分くらい)」とか、「貧しいなぁ」という感想が拭えないのだけれど、最近、老若男女を問わず、めちゃくちゃ適当な食生活をしている人たちの話を聞いていたので、実はけっこう贅沢をしているんじゃないかと思い始めた次第。
いや、でも、やっぱり独身男性がカップラーメン生活をしているというのはあまりに悲し過ぎる気がするのだけれど。(うまく通い妻してくれる人が見つかるといいですね。って、女に幻想を抱き過ぎですよね)
「ラーメン大好き、小池さんfrom 忍者ハットリ君とオバQ」というのも、ちょっと物悲しいというか哀愁が漂う雰囲気もなきにしもあらずだし。
まぁ、とにかく貧しいながらもそれなりにうまいものを食べているんじゃないかと思うのだけれど、飲み物はけっこう贅沢をしているかもしれません。
私は別にアル中だとか、飲み助だとかいうわけではないと思うのだけれど、だいたい、赤ワインと(スコッチ)ウィスキーか、バーボンか、ブランデーのどれかは常備してあるし、それにアマレットやシェリーといった甘いリキュールも常備してある事が多いのです。
年末年始ということもあって、いいお酒が最近はけっこう安く売ってあるのが嬉しいのです。ヨーロッパにいると、やっぱりおいしいワインが安い値段で手に入るのが利点なんじゃないかって思うし、それにおいしい食事とおいしいお酒は人類の普遍的な楽しいパスタイムの一つなのではないかと思うのです。
それでなければ、どの共同体でもお酒が存在するという文化人類学的謎が解けなくなってしまう。
実は一昨日にはボルドーの白ワイン、それと今日はダウのポルトワインの凄くいいのが手に入ってちょっとした浮かれ気分というか、小確幸を手に入れたのです。
前者は口当たりのいいすっきりとした、それでいて甘みのあるワインで、後者はデザートワインなんかに使われる甘くてほんわかとしたワイン。
ポルトワインというと、去年、ポルトで飲んだワインがおいしかったのを覚えているので、ちょっとポルトガルのことを思い出して懐かしい気分になれます。(今、現在、飲んでいる)
ポルトワインはブランデーを加えて作るので、アルコール濃度が高く、それでいて保存が利く(つまり、開封してもすぐに飲まなければ味が落ちるとかそういうことはあまりないらしい)ので、独り身だとけっこう便利でよいのです。
お酒の種類がたくさんあると、それだけでけっこう嬉しくなってしまいますが、今の私の家は甘くて口当たりのいいお酒が揃っていたりします。
レディキラーというと、スクリュードライバー(オレンジジュースとウォッカを混ぜたカクテルのことね)が有名ですが、何の事はない。今の私の持ち駒は、(クリーム)シェリー、アマレット、(甘めの)白ワイン、ポルトワインとレディーキラーがそろい踏みって感じです。
どれも甘くて飲みやすくておいしいのに、アルコール濃度がとっても高いので、すぐに酔うこと受け合いです。お酒が強くない女性のみなさんは、これらのお酒には十分に気をつけてくださいね。もちろん、「酔わされてもいいかな」って人と飲んでいるのならこの限りではないですけれど。
逆に言えば、男性の視点から言えば、これらのお酒は酔ってもらうのに、コホンコホン(以下、自粛)。
まぁ、冷たい夜にアルコール濃度の高いお酒が近くにあるのはなんだか嬉しい気分になれます。できれば、なぁんにもやらなければいけないことがない時に、思う存分お酒を飲んで、スモークチーズや生ハムでもつまんで、静かな音楽をソファーかなんかで聴いたりすることができれば幸せなのだろうなぁと思わないでもない。
今日のヨークは空気が冷たく、そして風がなくて穏やかなものです。
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